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裏ケロ

日記とかつぶやきとかこだわり話とか~

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2025/06/19(Thu)08:37

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プロデューサー

2020/05/23(Sat)21:14

こんにちは。
お元気ですか?
日差しが強いよね。
腕にブツブツができちゃったよ。
今年こそは日光に強くなろうと思ってるんだけど。

そういえば、鍵の・・も、今日のせるしのびのやつも、
以前、”書いてる途中の”に載せたんだったんだね。
すっかり忘れてました。
なにがなんだかぱるぷんて、なので
ここにアップしてる途中のとかを整理整頓してたら、
あ・・・・
って。(苦笑い)

結末とか知られちゃってんじゃん・・・
ま、完成させたしいいでしょう。

というわけで、また載せるよ~

あの、こういうプロデューサーがすることなのかよくわからなかったけど、
この作品の監督はなんか、こんなこと絶対しそうになかったんで、
まぁ、プロデューサーで・・・てことにしたので、よろしくアハハ


拍手[3回]



(妄想:プロデューサー)

「ああ、大野君、よく来てくれた、よく来てくれた」
「あ、こんにちはす」


「今日はねぇ、映画にちょっと使いたい服装についてね
 打ち合わせっていうか」
「ふく・・・すか」


「このままだとね、はじめから終わりまで同じ服装のまま、
 ってなっちゃうからさぁ
 それでもまぁ、いいんだけど
 服もひとつのね、
 インパクトっていうの?
 間延びしないアイテムのひとつになると思うのよ
 絵が引き締まったりさぁ」
「あ、なるほど」


「だからね、今日はちょっと考えてるやつをさ
 着てみてもらって、
 俺としては使う方向で進めたいわけなのよ
 いいかな、今日はそういうことで」
「あ、はい、わかりました」


「OK
 じゃ、その衣装っつぅのかな、持ってくるから
 えーと、じゃあ、
 それまで飲み物でも飲んで待っててくれるかな
 えーと、何がいい」
「あ、なんでも・・ていうか、べつに・・」
「いや、あるからさ
 とりあえず、ほら、じゃあ
 えーと、これにしよう、ジュース、甘くないし
 俺の最近のお気に入り。飲んでみてよ」
「あ、りがとうございます」
「あーじゃあ、ちょっとそこ座って待ってて」
「あ、はい」


 


「待たせたね、飲んでみた?うまくない?俺気に入ってんのよ」
「あ、身体にいいとかすか?なんかそんな系の味っすよね」
「そう、身体にいいんだよ、おかわりする?」
「あ、いや、今は・・・その白いやつ、が?」
「うん、そう、着てみて」


「え・・・え?・・・なに?・・・え?」
「知らない?越中ふんどし、だよ」
「え、ちゅ、ふんど、し?・・・え?ふんどし?
 え・・・それ、映画、で?」
「そう
 絶対いいと思うんだよ
 でもさ、ちょっと着てみてくんないと
 やっぱ無理だな、とかさ、あるじゃん、いけるかどうか
 着てみてもらわないと
 こっちが勝手に決めらんないの、わかってくれるよね」
「あ、はい、まだ、じゃ、決まって、は、ないんだ」
「そう~だからちょっと着てみてくれないか?」
「え、ここで、すか?」
「そう、ここで
 誰も来やしないから
 そうだ、鍵かけとけば安心できるでしょ
 はいはいガチャリ。安心安心。
 それにそこの衝立んとこで隠れられるから。着替えてる時
 ほら、持ってって」
「なんか、やっぱ・・布だけ、なんすね・・・・
 俺、どう着ればいいか、わかんないんすけど」
「俺が教える
 見られたくなかったら指示するし。衝立ごしにさ
 簡単なんだけどね
 はい、行った行った」


大野は映画の衣装ということで、仕事の話と理解して
きちんと対応しようとしているものの、
ふんどしと聞いたそばから動揺を隠せずにいる。
それでも大事な話であるあからと自らを納得させ、
俺の説明もほどほどな矢継ぎ早の展開に
反論する隙もなくただ俺に押し切られている。


「え、と、どうすれ、ば」
「とりあえず全部脱げよ、全部
 それがシーンに使えるか知りたいんだから、こっちは」
「あ・・・そうすね」
「そうそう」


大野という人間性がゆえに、大物タレントらしからぬ
従順さでこんな、マネージャーも不在の状況下で
粗末な幅の狭い衝立でも文句も言わず全裸になることを受け入れる。


「あ、ぬげ、ぬぎ、ました、ぜんぶ」
「お、そうか
 あんな、布、後ろで、紐、前だから
 エプロンの逆な」
「え、そうなんすか?」
「そう、とりあえずそこまでやって」


「え・・・・紐、前で布後ろって・・・あの」
「いいから、ちゃんとふんどしになるから」


「あ、やりました・・けど」
「よし、そしたらな、布を股にくぐらす
 それで結んだ紐に下からくぐらす
 完成」
「くぐらせ・・・・て・・・紐・・ん下・・・くぐらせ、て・・
 あ、すごい、パンツみたくなった
 し、ふんどしだ!」


「じゃー出て見せて」
「あ、そか、あ、はい」


「お」
「合って、ます?これ、で」
「回ってみせてみな」
「あ、はい」
「お!・・・・いいじゃん・・・いいじゃん
 似合ってるよ、いいじゃん
 いける、いける!」


恥ずかしさを抑えダンスの華麗なターンとはほど遠い、
ぎくしゃくした動きで回ってみせた後、
猫背で上目遣いでお伺いを立てるように俺を見つめる大野を
正面から見据え、それからことさらゆっくり横から大野の後ろへ回った。
大野はやはり気になって仕方ないという風に、
あるいはなにされるのかわからないという不安からか
俺の動作を顔を向けて追ってきた。


「合ってる合ってるバッチリじゃん」
「なんか、ふんどし、て食い込んでんのかて思ったら、ちがうんすね」
「こういうのだろ?」
「あっ!」


後ろ姿をじっと見てた俺は
片方の尻を覆ってた布地をぐいといきなり引っ張り
尻に食い込ませた。
すぐにその場でジャンプするようにして俺の手から逃れようと大野はしたが
遠慮のある大野の動きよりも
俺の方がはやかった。


「あ~大野君いい尻してるな
 大野君の言うようなふんどしのほうがいいかな」


ぺしっぺしっ
弾力がありそうな尻を叩いてやった。


「いやっ!それはかんべん、してほしい、ていうか」


実際、弾力があって
叩きがいがあった。
俺は逃げようとした大野を紐みたいに食い込ませた布をぐいとつかんで
さらに叩いた。


「あっ、たた、くのは、ちょっと・・・やめて、もらっていいすか」
「なんでだよ
 こんな尻してるって知らなかったし
 こりゃ叩きてぇよ、いい尻してるんだもんな」
「あ、ちょ!」


左の尻を、右手でふんどしを食い込ませた上側でひっつかみ、左手で叩いていたのを
瞬時に左手にふんどしを持ち替えると同時に
右手で、右の尻を覆っていた布地を掴み、カーテンをひくように、じゃあなく
ぐいい、と尻肉に下から食い込ませるようにして、左手でそれも掴んだ。


「いい尻してんじゃねぇか、おい」
「あ、やめて」


俺は尻の割れ目の上でぎゅっと寄せたふんどしを掴んで
右手で左右の尻を往復ビンタするみたいにパンパン叩いた。
もっちもっちしてやがる。
ビンタで肉が左右に簡単に振れたりしねぇの。
重い系のプルルンプルルンてな具合だな。
大野は足をジタバタして抗議を示すが、
俺という立場の人間に対してあからさまな拒否をするわけにもいかず
なおかつ仕事という場面においておかしなことなんかするはずがない、
という考えも手伝ってか
もともとの性格ゆえにか大野は大きな態度には出られずにいる。


「あ、あの、それ、やめてくださいっす
 かっ関係ない・・・すよ、ね」
「いーじゃねぇかもうちょっとだけ!めちゃくちゃ気持ちいいんだからよ」
「いや、だって、痛いし」
「痛くねぇだろ、こんなん」
「あ、痛いっ
 ていうか、ていうか、この、ふんどし、てちょっとたぶん
 事務所的には・・・むり、じゃないすか」
「え、OKだろ、何も言われてねぇぜ?
 衣装替えるつっても、代わり映えしねぇようになっちまうだろ
 先に言ったとおりさ、シーンを締めようってしたらさ
 その役でさ
 そしたらこれしかないだろ
 これしか
 あとは、どのふんどしにするかだよ」
「あ、あ、待って、あ、待って」


これしかないと言いながら、ぐいぐいっと上に引っ張り上げた。
大野は顎をあげて襟足を震わせて
小さく、あ、やめて、まじすか、あ、と言った。
もうちょっと、1度でも酒の場を設けてるだのして気心が多少なりとも知れていれば
大野ももっとはっきり言えただろうが、
あいにくそこまでの関係じゃない。
初対面ではないものの一定の敬意は必要な関係だ。


しかし・・・
期待以上に似合ってる。
役にぴったりのからだつき・・・かもしれんな。
なんつーか、やけに鍛え上げた肉体、じゃあないところがさ
ほどほどにいー具合で、でも緩んでもなく、細いは細いが
ガキな体型でもなくなんか肉感的で
色気というかエロさというのがあるとは思ってたものの
実際この目で見てみると納得するものがある。
なまっちろいわけじゃないのもいい。
なんか、期待以上だ。
肌がほどよく日に焼けて、
ふんどしの白がいい感じに映えてるしさ。
脚がまた・・・いい。
ここまで筋肉質とは思ってなかった。
しかし、確かにこれはちょっと越中じゃもったいないな。
この尻じゃあ。
バランスが絶妙なんだよな。
顔もそうなんだが絶妙なんだよ、アンバランスさっていうのかな。
絶妙な具合で成り立ってんだよな。
これがこの役を最大に魅力的なキャラクターにしてくれるに違いないという、
それが俺が大野を主演にした一番の推しポイントなんだよなぁ。


 


「あの・・・前、が、食い込むんでやめてもらって」
「え?食い込むの?」
「いや食い込むていうか、ぐいぐいひっぱられると」
「そうなのか?」


引っ張り上げた持ち方のまま、半身前に倒して、片手で前垂れを持ち上げた。
「あ!やめて!」
とっさに大野が前垂れがあがらないように阻止してくる。
冗談にできないって感じで、
笑顔はなりをひそめひきつってさえいる。


「あれ?大野君、ちょっと固くなってないか」
「や!それはない!」


「いや、固くなってるよ」
「いや、それはない!」


「いや、固くなってるよ、なんで?」
「ひっぱられてるからじゃ、ないすか」
「それで?十代や二十代じゃあるまいし。大野君何歳よ?」
「さんじゅうご、す」


「それでこんななんでもなさそうなのに、固くしてんの?」
「なってないす」


「じゃあなんだよ、これ」
大野の阻止する手の隙間を縫ってサイドを指先で触れた。


「あ!」
「感じてんのか」
「感じてないす!いや、今のはちょっとよかったけども」
「固くなってるよ 声もなんか・・・35で?溜まってるのか」
「そういうんじゃなくて!なんか、布がこすれるていうか」
「ふ~ん」
「あっ!」


俺が大野の背中につーと指を這わせたらまた髪を振るわせ声をあげた。
大野はトイレにでも行きたいみたいにしっかり前を押さえてる。


「え、大野君はそんなに感じやすいの?」
「いやちがう!なんか、なんか変なんすよ、なんか」
「もしかしてこういう格好になると興奮するタチなのか?」
「ちがうっ!・・と思う・・・だって、こんな格好しないもん」
「エロい下着とかで興奮すんの?」
「着ない!そんなん着ない!」


「いやさあ、格好で興奮するタチだと、撮影に・・・影響するかもだからさ」
「いや!そんな仕事中にこうふんとかってないから!」
「今はじゃあ仕事じゃないの?」
「いや!なんか、なんか変なだけ、ですって」
「俺、威厳ないのかなぁ」
「や!なんか俺、なんか変なだけ、すよ」
「変、が問題だろうが」


話しながらちょいちょい腕とか尻とかを指先で触ると
刺激を逃すように身をくねくねよじる。
聞こえないくらいの声で、あ! て驚きな声つぅか、エロい声あげる。
しっかり前を両手でふさいでるものだから、俺が触っても身をよじるだけ。


「・・・・・・いや、まぁ、ちょっと本題戻ろうか
 あ、ちょっとついしっかり持っちゃってたな、皺んなっちまった」


俺は大野の尻の上でひとまとめに掴んでたふんどしの布を放した。
皺になったもんだから、手先を使って皺を、大野の尻になすりつけるようにして伸ばそうとした。
「あっ!ちょ」
「大野君、皺伸ばしてるだけだから、いちいち興奮すんなよ」
「う、いや・・・すんません」


俺は笑って、大野から数メートル離れて、仕上がり具合をじっと見てみた。
大野が前を隠すせいで、後ろ姿からになっちまった。


「いいな、やっぱり
 前、向いてくれないかな」
「あ・・・・はい」
「いや、手。手どかせよ、そんな格好じゃわからんだろ」
「いや・・・・はい」
「ええ~?大野君、そんなに!?前垂れ持ち上がってんじゃん」
「すんません!なんか、なんでかしんないけど、俺、なんか、なんか変す」


そりゃまぁ、来たとき飲んだ飲み物のせいなんだけどな。
見たまんま素直そうな大野は疑ってる様子もない。


「熱でもあるのか?顔もなんか赤いし」
「ねつ?・・はないと思いますけど・・・でも、そうなのかな、だから俺、ヘンなのかな」
片手をそっと前に置いてさりげなく前を隠すようにして
やっぱり猫背な姿勢のまま、もう一方の手を額にやった。


「あ、なんかしっくりこねぇと思ったら、靴はいたままじゃねぇか
 靴とソックス、脱いでよ それじゃふんどしスタイルとはいえねぇ」
「あ!はい、あ、そうっすよね」


前を気にしながらだから両手で効率的にってのはできないようで
もぞもぞ恥ずかしそうに靴とソックスを脱いでった。
大野は勃起はあくまでも自分の失態として扱い、
自分のせいでこの時間が中断してしまうことを選ばないようだ。
大野も俺もスケジュールというものがあるから、
病気のようなよほどのことでもない限り、
穴を開けるということはしないという当然の姿勢も持ち合わせている。


靴やソックスを脱ぐってのはなかなか見るのにやらしい動作で
まず前屈みになることで、伸びた横髪がはらりと落ちる、
それで
立った状態で脱ぐにはどうしても足を上げたり、膝を曲げたりなんか
しなくちゃいけなくて
そうすると太ももの内側があらわになって
まぁ、股間もあらわになるわけだけれど、今ふんどしだから
しかも押し上げちゃってるわけだから
なかなか非常にこれまたたまらん景色なわけだな。
恥ずかしくて仕方ないってなってるところがさらに盛り上げてて。


「おっいいね ぽくなったぽくなった
 髪がな・・・もうその長さでいけそうなの?カツラ、できてんの?もう」
「あ、ハイ・・・いっかい、いろいろやって・・・
 その、もしかしたらもう、できてるかも
 しれないす」
「黒なんだろ、衣装」
「ですね・・・・きほん」
「ん~~~~ハチマキみたいなのは?するのか?」
「あ、スチール、とったとき、しました」
「だよな、そういうのでもあればもちょっとイメージが
 ・・・・あ、俺のネクタイ、で悪ぃんだけど、それちょっと頭に巻いてみてよ」


俺はネクタイを外して大野に差し出すと、大野は片手前を抑えたままで
片手で受け取った。
すんません、というように苦笑いのお辞儀をして。
それで太ももになんかはさんでるみたいに内股の恰好で、ネクタイを額に巻いた。


「お!いい!ぽくなったぽくなった!ほら!鏡、鏡、見てみてよ、ほら!」
俺はまた大野に近づいて腕をとり、―大野はそんな触れ方でもびくんとした―
姿見があるところまでいざなった。


「あ」
大野はさすがにプロで勃起していることを隠さず
自然と足を広げて立ち、ふんどし姿らしいポーズを鏡に映した。
「いいだろ?あのさ、時代ものっつうと風景が特徴だろ?
 川とかでさ、清流みたいな、そこで魚釣ったり、 
 飛び込んだり、川んなかで魚追ったりさ、絵になるだろ」
「あ!いいすね 合う合う・・・合うかもしんない、これ」
「だろ
 夜でもいんだよ、せっかく夫婦ってやるんだから
 夜這いしようとさ、ふんどし姿で忍び寄って」
「結局怒られる、みたいな
 あ・・・合う」
「だろ~~~~~それ、いいだろ~~~~~?」


「俺、でもいまめっちゃ恥ずかしいすね」
大野は鏡に映ってる自分の股間の立ち上がりっぷりに苦笑いする。
「俺がせっかく突っ込まないようにしてんだろ
 ふんどしは、勃っちゃまるわかりなんだな」


大野は右手をあげて自分の耳下をかくような仕草をした。


「問題は、越中でええのかってことだな
 ふんどしを思いついてから、いろんなの取り寄せてみたんだけど
 ジャニーズだからもう越中だろ、て思ったんだな
 でも今大野君の尻みたら、六尺でもいけたな、てさ」
「ろくしゃく?いろんなの、あるんすね」
「大野君が言った、ねじったやつだよ Tバックみたいな」
「え・・・いやそれはさすがにちょっと」
「興奮しすぎてはみだすか?」
「や!そうじゃなくて!」
「六尺見るか?
 ひくなよ、俺は研究してるうちにはまってさ 
 今も着てんだよ
 大野君だけひとりふんどしもつらいだろ
 俺の見せてやるよ、六尺だから」
「え・・・俺ひとり、は確かにつらいけど
 ふたりしてふんどしってのも」
「まぁそういう冷静なとこは無視しよう、この際
 しょうがねぇだろ
 まじめなことなんだからさ」


俺はジャケットを脱ぎ、大野君のように
服をぬいで、靴も靴下も脱ぐのは後回しにして、
まずは、
ワイシャツも靴も靴下もありで、
ふんどしははっきり見せる必要があるし
こっちとしちゃ男を強調したいもんだから
ワイシャツのボタンは外して
六尺を身に着けた姿をさらした。
俺が脱いでる間も、大野は熱にうかされたようなカオで
俺をじっと見ていた。


「あっリアル~~~
 あ、ていうか、そんなん、なんすね」
「おお、どうだ」
「いや、やっぱ・・・なんか、ふんどしっちゅう感じっすね」


苦笑いで大野が答える。
まぁ、大野なんかと違い、腹があからさまに出てるし、毛深いもんだから
ふんどしらしいっちゃぁらしい。
大野は苦笑いというより、笑いを我慢してるみたいだ。
俺の股間を面白くて仕方ないってカオで眺めてる。


「おい、そんな見るなよ
 俺だって大野君のソコ見ないようにしてるってのに」
「あ!すいません、つい」
「いいだろ、ふんどし」
「味あるっすよね・・・時代ものっぽい・・時代ものに、合いますね」
「大野君のはいてる越中は、つけるときまぬけだけどさ
 六尺はかっこいいんだぜ
 男ーっつう感じ?ねじりながらやるしな」
「ああ~~~わかりますわ 男っすよね・・祭りか太鼓やるひとみたいな」


楽しそうに話してくれるが、目の周り赤くして
腕がかゆいみたいにして
体ももぞもぞしっぱなしだ。


「ちょ」
俺が大野のほうへ足をふみだしたら
両手で牽制してきた。


「なんだよ」
「いや、お互いこのかっこだから、なんか、まんまつうか」
「祭りでみんなやってんだろ
 大野君なんかおかしいんじゃ・・・えあ?乳首勃ってんのか?」
「あっ!」
俺が突進して大野の乳首をつまんだら甲高い声をあげてきた。
もう限界なのかもしれない。
「おかしな声出してんじゃねぇよ」
「や、すんません、なんか、俺、やっぱ変だ すんません」
「感じんのか」
「あっ!」
俺がまた乳首つねってみたら、またエロい声あげた。
大野にしかできない声。
よく通る、澄み切っているがどこか陰がある艶のある声。


「だめっす 触んないで なんか、やっぱ俺、ほんとおかしい」


ちらと鏡見ると確かに。
大野の興奮を煽るために、
大野はちゃんと俺の姿から目が離せなくなってるみたいだから
俺は鏡に視線をやったまま
ワイシャツを外して
靴もソックスも剥ぎ取った。
その間大野はやめろと言うのを忘れて
惚けたように俺をじっと熱い視線でもって見てた。
息も、こらえちゃいるけど
乱れてる。
ふんどし姿のふたりって確かにすごいな・・


「大野君がそんなだと俺までおかしな気ぃになってくるじゃないか」
「すんません、マジ、すんません」
俺が手を伸ばして大野の両腕をさすると
大野は口を開いたまま目を閉じてびくびくびくーとその身体を震わせた。


「おい・・・」
「あっ!・・・あの・・・俺・・・だめ、みたいだから なんか・・・
 きょうはもう・・・」
俺の手を阻むため、俺の二の腕に触れた大野の手が熱く、
大野もたぶんそのシチュエーションにくらくらきてる。


「いや・・・・なんか、俺も・・・変な気になっちまった・・・・な」
「なんか・・・なるんすよね・・・・なんでだろ・・・・なんか、へん、すよね」
「ああ、ヘンだな」


俺は大野の腕から手を離し、大野の背中に手を伸ばして抱き寄せた。
「あ!ふ・・・だめ・・・・俺・・・・だめ・・・だから」
「俺もなんかダメだからちょっと・・・・このまま」
「あっ!しゃべんないで!」
耳のそばで聞こえるのがくすぐったいように大野が俺の胸のなかでふるえる。


「ちょっと・・・ちょっとだけ」
俺は抱き寄せたまま大野をひっぱってソファのほうへ移動した。
大野はもう限界らしく、抵抗する気さえ沸き起こらない様子で、
まぁ、あの薬でよくここまで耐えたと思うよ。
もう、触れられてるだけでビクンビクンする。


「ほら」
「あっ!」


大野をソファに倒した。
大野は期待に潤んだ目で俺を見上げる。
俺はゆっくり大野に覆いかぶさって、
大野はつばを飲み込み、俺の動きをじっと目で追ってきた。


俺は大野の鎖骨に顔をうずめ、股間を擦り合わせた。
「ああっ!ん!」
たまらない、て声を大野があげる。
「やばいな」
「あ、やばい、す…だめ・・す・・・俺、とめらんなくなる」
「して・・・みるか」
「あっ!」
俺が鎖骨に息を吹きかけると大野が目をぎゅっと閉じて悦に入る。


そんな大野の太ももを撫で上げる。
いいふとももだ
がっりがりじゃなく
肉のいー感じ
大野も俺に撫でられて悦びの声をあげる。


 


「ああっ俺・・・だめぇ」
俺は大野の鎖骨の間から胸のとこらに頭をうずめ、
大野は俺の髪が当たるのさえたまらない様子で、
大野の尻と同じようにムチムチした太ももを丹念に撫でた。
俺が股間を押しつけると
大野は嫌がるそぶりもみせず逆に押し返してくる。
ふたりで股間をこすり合わせ始めた。夢中で。
俺はふーふー大野の首下で荒い息を吐きながら
尻を上下して股間を大野の股間にこすり合わせる。
いままでがまんしてた分なのか
俺はすぐに質量をもって
大野のもうはっきり固いそこに
きっちり形に沿うように動かした。


「あっあっいっ息っがっかかって・・・あっあうん」
それから黙々と身体を重ねた。
すぐにお互い、汗をかいてふたりの間は湿ってきた。


手を、伸ばして大野の、ふんどしの上から掴んで少ししごいてやった。
「つらい、か」
「あっ!つ、つらい!・・ん・・つらい!」
甲高く叫ぶ大野。
のけぞってソファの肘掛けを枕に頭を向こうに倒して、
掴む俺の手に大野が手をかぶせる。
そのまま俺はゆるやかにしごいた。
「あっあっあっだめっ・・・あっ・・・きもち、い」
吐息混じりの、大野の魔力のある声。
俺は黙ったままそのまま、大野の熱い手と熱い股間にはさまれているのを感じながら続けた。


「あっ・・だ、唾液・・・ほしっ」
「ほしいのか」
「ほしぃ・・・あ、ちょうだい」


俺は顔をあげ、大野を見ると頭をあげ、
顔を真っ赤にして口をぱくぱくしてる。


俺のひげにまみれた口を大野のそれにかぶせて
そのまま舌も差し入れる。
そばから大野は口をすぼめて俺の舌を舌で絡めて
吸い付いてきた。


「うまいか?」
「あぁ・・・うま、いぃ・・・も、とぉ」


大野は腰を動かして俺に押しつけ
俺が差し出す舌を必死で、というように吸う。


暑くて、
大野の前垂れが邪魔だ。
俺は手を差し入れて
大野の前垂れを、結んだ紐から外そうと試みるが
俺の膨らんだ腹や
密着してる股間同士のせいで
空間が足りない。
格闘してると大野の手が伸びて加勢しようとする
ますます空間がない。


「あ、ん、ふ・・・はやく、とんない、と
 俺、マジも・・・すぐ・・あ・・・イっちゃいそ・・・だよ」


エロい声と最後の“だよ”はやたらに男臭い。
俺をコントロールしてしまうような声だ。
俺が舌を抜き出し、大野が息をついですぐ
艶っぽい声をもらした。


俺が上半身を大野から離し、手もどけてやると
大野の長くて綺麗な手が、前垂れを外そうと動く
そんな動きよりも、前垂れを持ち上げられて
布があるとはいえ形がはっきりして、苦しそうに布を押し上げてる、
大野のちんこにくぎ付けになった。


「苦しいか」
「ん・・・んふ・・う・・・く、くるし、い」
俺が玉を揉みしだくように触れると
ぴくんとちんこが動く。
そっと手をそこに触れると布がじっとり湿っていた。


「あ・・・よご、れちゃう、て」
顎をあげ、胸をそらしたまま
前垂れを紐から外そうとしながら大野が苦し気な声をあげる。
もう、十分よごしてるくせに。


俺はちんこが押し上げてる布を、ちんこの上と紐との間をつかんで
ずっ
と思いっきり引っ張りおろした


「あっ!!あっん!」
ちんこと擦れたんだろう、大野が高い声をあげ
露になったちんこが布の勢いにのってピクんと動く。
外した布を、ちんこが露になってからは
そっと持ち上げてみると、確かにねっとりした液体がついていた。


「あっあっき、もち、い~~」
開放感に悦びの声をあげる。
大野の太ももの上に乗っかってる俺の、
まだふんどしで隠れているグロいちんことは違って
そこまで赤黒くなんかない、快感に従順そうに
張り詰めたちんこが柔らかそうだがしっかり生えている毛の上でそそり立ち
下腹に向かって粘液を垂らしている。
引き締まった身体にきれいに割れた腹筋。
その中心でまぁるく開いたへそがなんだか卑猥で、
そこに白い縛られたふんどしの紐。
俺は、おむつみたいに、挟んでた紐から外した布を大野の開いた脚の間、
ソファの上におろした。


大野が指を、自分のちんこに絡めて握る仕草や
固く尖った乳首や、真っ赤になった顔やらを見やりながら
俺の腰の紐に巻き付けた紐を指でたぐる。
しかし
せっかくのふんどしで、必ずしも解かなくてもよいのだということに気づいて
手をそこから離し、代わりに窮屈そうにして布を押している俺のちんこをそっと
布の上から握りこみ
玉をつぶすみたいに下までしっかり、大野と同じリズムでしごきはじめた。


大野のちんこは細くないものの
俺のみたいにずんぐりしてることなく
ピンクとまではいかないが使い込まれた黒光りなんてのじゃなく
なんかちょっとディルドみたいだ。
俺は大野の叢を指先でなぞってから
大野を引っ張り上げた。


「あ・・・」


大野はまるで力を入れることなく、されるがままに持ち上がり、
惚けたような声を出す。
俺が向かい合った大野に顔を近づけると
素直に顔を傾けて大野からも顔を近づけて
口を重ねた。
キスというよりも
すぐにやっぱり舌を絡めはじめた。
薄汚いオヤジの舌を躊躇なく吸う大野。
普段の彼の雰囲気からは信じられなかった。
普段の彼は彼の周りにいるようなきれいな人間だけしか相手にしないと
俺は思っていたからだ。
果たして彼がその通りの人間で
今はただ薬のせいでそうなのか、
普段もオヤジを相手にしているのかはわからない。
ただ、彼からは性的に乱れた雰囲気はまるでなく、
どうしてここまでの色気があるのか不思議には思っていた。


舌を、絡めあったもののすぐに大野が吸い付いてきて
貪欲に俺の舌を口の中に導き入れるように
舌の付け根のほうにまで吸い付こうとする勢いで
お互い時に息が苦しくなってそれでもそのまま
鼻で息継ぎしながら、むしゃぶりあった。
鼻息が苦しそうにぷすぷす部屋に響く。
あとは吸い付く大野の、っぶっぷっていう音。
卑猥で
可愛くて
大野の髪から後頭部に手をやって
頭に巻いた俺のネクタイがずれようが構わず
そのちっさい頭を掌で固定して
大野の吸い付いて離さないような力強さに負けじと
大野の舌を絡めようと舌を動かした。
本当に頭が小さく、本当に大人なのかと疑うレベル。
なんとなく印象的には顔に丸みがあるせいで
あまり小さいイメージはそれほどなかったが、
身体と釣り合わないほどの頭の小ささだ。


「ふぅ、んっ・・・こんな、したら
 も、すぐ、イっちゃう、よぉ」
大野が俺を押しのけつぶやいて
下を向いてしごくスピードを速めだした。
俺も大野の頭にやってた手を離し
握りこんだ大野の手の上から手を重ね
一緒にしごきあげた。


「あ・・・あん・・・あ・・・マジ、もうだめ、マジ、もうだめ」


大野は開いた口から舌をうごめかせながら
喘いでいる。


「あ、ほんともう・・・ほんともう・・・で、ちゃう
 イっちゃう・・・あっあっあっ」


額に青筋たてて、眉間に皺をよせ
苦しそうなカオで大野は、イってもいいかの確認を俺からとるように
俺の目を見てきた。


「大野、自分で出すんじゃなく
 もっと、気持ちよくなろうよ、一緒に」
「へ?」


もう口を閉じられなくなったせいか
脱力しまくったような声で、
もう今にも達しそうだというのに、何を言ってるの?
て感じで聞いてくる。


「ほら、二人だともっと気持ちよくなれるだろ?」


俺は大野の手に重ねていた手をそのままずらし
大野の太ももを撫でながらそう言った。


「ふたり?・・・へ?・・・
 それって・・・せっくす、のこと?」
「そう」
「・・・・・・・・やっぱ、俺が入れられる、ほう・・・なの?」
「そう」
「・・・・・うぅん~まぁ・・・いっかな
 俺もぅわかんない
 きもちよく、なっちゃって、いいのかな?
 俺、わかんないんだけど
 俺、だいじょうぶ?まちがってない?」
「ふたりとも、いいって思うなら
 いいんじゃないか?」
「そう・・・なの?
 いい、のかな・・・・
 ほんと?
 俺、わかんなくってそういうの」
「ほら
 だって、止められないだろう?」
「あっ!」


苦しくて、もうどうしようもないくせに
強すぎる自制心が彼を押しとどめてる。
彼の望みはただ許されたいんだ。
大丈夫だと言って欲しいんだ。
これはやっちゃいけないことじゃないよ、とただ俺は言ってやればいい。


ダメ押しみたいに大野のちんこを大野の手の上から握り
もう後戻りできないことを知らしめる。
大野はぶるっと震え、はふ、と息を漏らした。


「俺・・・ね・・・イきたいの
 イっても、いいの?」
「イこうよ」


たぶん
どんな旬の女優も、男に媚びを売ることで成功した女も
大野には叶わない気がする。
ひとを虜にする可愛げのある仕草、目つき、
ふと垣間見える色気
それだけに留まらず暴力的なまでのオス性もある。
そういう要素が見事なまでに融合してなおかつそれらは
彼が楽しんで使う可愛げ以外は
完全にふだんの彼の表面には出てくることがない。
そんな要素をもっているくせに、
ふだんの彼は真逆の、おっとりしてるだのぼんやりしてるだの
はたまた地蔵だのと形容されるビジュアルでいる。
加えて所属事務所と所属グループの制約。
そうなるともう
可能な限りの健全な範囲で、
ただ、彼が持つエネルギーを顕在化させたものを作るのがせいぜいであとは
その魅力に気づいたものが
こうやって食うしか、ないだろう?
食うやつにしか、味わえないだろう?


俺の手の中に転がり込んできた大野。
だまされてるなんて、少しも疑わないで
俺に、どうにかして欲しいと目で訴えてくる大野。
涙さえ浮かべて、
この仕事のために覚悟を決めているといった風情だった大野が
快楽の波に飲まれようとしている。


俺は大野の筋肉で覆われた脚を易々と開き、
太ももの隙間にはソファの座面に垂れたふんどしの白。
震えて屹立している大野のちんこの向こうにはやわらかな叢と
下腹に結ばれたふんどしの紐。
ぐい、と脚を持ち上げるといとも容易に大野の秘部が
俺の前に晒される。
そこは俺に見られていることできゅぅと収縮した。


俺は長年探し求めてきた秘宝を目の前にしたかのように、
ゴクリとツバを飲み、じっと食い入るように眺める。
大きく開かされているというのに、抵抗らしい抵抗もせず、
逆にまだなの?というカオで俺を見ている。


「ねぇ、俺、痛いの、やなんだけど・・・・
 舐めたほうが、よくない?」
「・・・そうだな」


俺はソファの下に手を伸ばしローションを取り出そうとしていたが、
思いがけない提案を聞いてその手を止める。
大野が俺のちんこを舐めるというのか。
そう意識しただけでどくんとさらに膨張したはずだ。


よたよたとソファと大野の身体をまたいで移動し、
大野の顔の前に俺のちんこを差し出す。
ぐいと必要以上に力を入れてむしり取るように
俺のふんどしの前布をよけて、
グロテスクな俺のちんこを大野の顔に突き出す。


大野は首を上げ、少し、怖々という風にすん、すん、と匂いを嗅ぐ。
すると大野は反射的に鼻にまで皺を寄せ心底イヤそうなカオをした。
お行儀のよい、決して失礼になるような態度をすることのない大野が、
薬で酩酊しているために素直な感情が出てしまったのか。
それでも、
舌を出してちろ、と怖々と味見するようにその先端をつけた。
一旦口の中に取り込んで味わう。
口にふたをするように手で口元を覆って。
これならいけるかもしれないと思ったのか、
もう少し唾液で薄めず味わってみなければわからないと思ったのか、
再度、舌先でちょんと舐めとってまた味わう。
じと、と俺を見る。
もっときれいにしておいてよと文句が言いたいのか。
それでも大野のもの言いたげな上目遣いは男心をくすぐる。


俺がすまんな、ともなんとも言わないものだから
諦めたように目線を下げまた俺のちんこと対峙する。
不満がありありだというように、少し下唇を突き出してる。
それで口がかぱ、と開きまた舌を出す。
出したまましばらく躊躇して、
首を傾け今度はカリ首の方へ舌を付ける。
ぶるっと震えて眉間に皺を寄せる大野。
こんな臭いちんこは初めてなのか?


それでもなぜか大野はセックスをやめようとは言わない。
舐めずに挿入することにしようとも言わない。
嫌がってるくせに、舌を出したまま
ちろと当てては少し引っ込めてを繰り返す。
少し引っ込めた、口の中からは出てない状態でしばらく止まり、
また意を決したように舌を伸ばして俺のちんこに当てる。
唾液をたくさんつけるためには舌を引っ込めなきゃどうしようもないだろうに。
ぴと、ぴと、と竿のあちこちに当てる。聴診器みたいだ。
大野の顔が俺のちんこのすぐそばにあって
その舌の、わずかではあるものの感触があって俺もぶるっと震える。
大野が口の中に俺を招き入れてくれたら
頭を掴んで押し込みたい衝動に勝てるだろうか。
う”ぅぅ、と呻いて体を強ばらす大野の頭を無理矢理に。


俺が一緒にともちかけると、セックスのことだと理解し、
自分がネコ側でしょ、と言った大野。
いままでどういう人生を歩いてきたのか。
こんな汚いオヤジを相手に無理矢理に、なんてこともあったのか。
それか、陵辱とまではいかなくても、
この世界ではこういうことはどうしようもないことで
黙って従わなければいけないことだ、と諦念しているのか。
ダークな面を持ち合わせてるような雰囲気はないが、
持ち合わせてるなら、今回の映画にはうってつけだろう。
諦めと自分と他人の心への無関心・・・という悲しい存在。
心を無くしていたからこそ、ラストが生きる。
生きるかどうかはそれを表現できるかどうかにかかってる。
そしてそれができればこの映画は勝ったも同然だ。


さあ大野、己の欲望のために心を無くして奉仕するか、
あくまで嫌がりながら続けるか、見せてもらおうか。


 


大野はこの姿勢はキツくて首が痛くなったとでも言いたげに
首に手をやる。本当に痛かったのかただ単にちょっと間を置きたかったのか。
下唇をまた出した状態で口を閉じて
首を小さく回しながら俺のちんこをじっと見てる。
どうしたもんかと思案してるようだ。
首に手を当てたまま、もう首を回してないのにまだじっと見てる。


「体勢を変えるか?」
「へ?」
「首、キツいんだろ?俺もこの体勢キツいんだ」
「あ・・・そ、なの?」
「俺が寝転がってもいいか?」
「あ・・・ウン、わかった」


大野は酒に酔っているかのように、
もうハキハキとはしゃべれないようで
ふにゃふにゃ話す。
俺がのけると後から大野もつられたように起き上がり、
ソファの横に立って待つ。
俺が今度はソファに寝転がる。
え、と、という風にちょっと迷い、そのままソファの横、床に座ろうとする。


「いや違う。大野君も上に乗って」


え?というちょっと驚きをみせて、俺の足下の方へ向かい、
俺の足首あたりにちょこんと腰を下ろす。
猫みたいだ。飼い猫がするみたいな。


「違うよ、向きが逆。
 こっちに尻を出して」


苦笑してそう言ってやると、ワンテンポ遅れて眉を上げて目をむいて驚く。


「え・・・まじ、すか」
「俺も大野君に触りたいんだよ」
「けど」


口を開いたまま、思考が停止でもしている様子だ。
実際停止してるんだろう。
それでも尻を向けるということに警戒信号が鳴ってるんだろう。
俺は上体を起こし、大野の腕を取る。
大野は逃れようと手を後ろにぱっと引こうとしたが
俺は素早く腕を取った。大野がびくりとする。
困惑した目で俺を見る。


握った場所を移動して、大野の手を掴み、俺のちんこへ誘う。
「あっ」
「さぁ・・・気持ちよく、なろう」


大野は俺のちんこを掴まされ、リアルなその感触に驚く。
先ほどまで舌で触れてはいたが、
やはり直接握る感触の衝撃は相当なもののようだ。
俺が大野の手ごと上下にこするごとに、
大野の顔つきが代わってくる。
眉が垂れていき泣きそうな顔に。


「あぁ・・・すごい」


そのうち大野はため息を漏らし出す。
実際、目も潤み、開きっぱなしの口は唾液に濡れている。


「さぁ、大野君」


大野は視線を下げ、自分が握っているものを見る。


「はぁぁすごい・・・ね・・・はぁ、すごい」


「おまえがこんなに欲しいんだ
 さぁ・・・尻を向けて」


陥落寸前
大野の頭はもう何も考えられない。
俺の言葉に痺れて目を潤ませて、どうしようもなくなっていく。


「さぁ、大野君
 こっちに尻を向けるんだ」


ロボットになったかのように
大野がカクカクとした動きで命令に従おうとする。


そう、それでいい。その目つきだ。
潤んではいても、光を点さない目。
人でなしの無門は、無慈悲に人をあやめる無門は
そういう目だ。
そして、術に掛かったかのように
何も疑問に持てずまるで自ら望んだかのように錯覚してー


大野はカクカク、カクカク
惚けたカオをして、俺の脚の上で回る。


「大野君、もうちょっと下がって
 届かないよ」
「ふぁい」


何のために、そういう姿勢にさせられてるのか
もうわからないんだろう。
ただ、従った方がいいことがある、くらいに思ってるんだろう。
気持ちよくなれるんだろう、と。


俺の前に大野の尻がきたのはいいが、
カーテンのように白いふんどしが尻を覆っている。
俺はふんどし越しに尻を撫でる。


「ああ」


身体に触れられると痺れたようにぶるっと震える。
ビクンビクンと小刻みに痙攣したみたいな反応もした。
尻の下側のほうをじっとり撫でる。
まるでその内部に刺激が届けというように。
何度も何度も繰り返す。


布越しに
左右の尻を撫で
割れ目に指をゆっくり這わす。
大野はじっと、固唾を飲んで俺からの刺激を待ってる。


つ・・・つ・・・
指をことさらゆっくり動かす
あくまでソフトに、割れ目に侵入する強さはない。
緊張している大野から、
あふんあふん、というような苦しそうな息が漏れている。


穴の上でぴたりと指を止める。
そのまま、埋めることもせずただそこに置いて。
大野の尻が腰がじれったそうにもぞもぞ小さく動く。


指をのけて
舌を
同じように這わす。
割れ目をゆっくり。
穴で止める。
唾液のしみが広がるように。


大野は短く息を、ンッンッと漏らし
自ら当てようとするように腰を動かす。


大野の腕に手を伸ばし、俺のちんこに導く。
回転させたものの、大野はただ俺からの刺激に夢中で
一度も握ってはいなかったから。


「大野、俺の、ほら、握って」


大野は何を言われているのかわからずにいたが、
にぎ、る?
と脳に意味が浸透するまで時間がかかるようで、
しばらくして機械的に握り、
初めて、熱い塊に反応して、びっくりして下を見る。


「あっあっすっすごい・・・はっはりつめてるっ!すごい!」
「欲しくないか?コレが
  かき回して欲しくないか?奥までかき回して欲しくないか?」
「あっあっダメっダメぇ
  俺っ俺っほしっ欲しいっかき回されたいぃ」


もう熱に浮かされたように大野はしっかり俺を握り、
俺が大野の腕を持っていなくても、離せないでいるように握ってる。


「俺もだ
 俺もグチョグチョにかき回したい」


俺は手をふんどしのカーテンの向こうにやり、
大野のちんこに手を伸ばし、数回扱く。
てっぺんをくるくるして指の腹にそのぬるぬるしたものを塗りつける。


そろりとふんどしのカーテンをめくり、
腰の上に布を載せる。
露わになった大野の穴に、大野が溢れさせた粘液を塗りつける。


ああ・・・
期待しているソコは息づいて俺の指ですら飲み込みたそうにしてる。


「ああ・・・んっ・・・はや、く・・・んね・・・はやく、して」


大野は自分でちんこを触り、自分でもかき集めてる。


「はやく、ほし、から・・・あ・・・手、のけて、塗る、から」


大野は自分で穴に手をやって、
感覚に頼って弄り始めた。


俺はその姿を見ながら、ああ、なんて無門はいやらしいヤツなんだ。
欲望に忠実なヤツなんだな、我慢なんてしないヤツ。
きっと触れられないお国の代わりに、
こうやって体を仲間に何の躊躇もなく差し出して快感に身を震わせてきたんだ、と思った。


頭にはちまき代わりの俺のネクタイを巻いて、
裸体にへそのところで紐を結んだ越中ふんどしの紐だけがあり、
細いくせに全身むちむちした体を晒して、
男らしいその腕を股間に伸ばし、
自分で快楽に忠実に穴に指を入れている。


俺はこの瞬間だけは無門を手に入れた気になって、
大野の晒されている尻を舐めた。
手は、太ももを撫でさすり、
大野が指を突っ込んでる様子を見ては舐めた。
まさにむしゃぶりつくといったように、
俺は大野の尻を舐めた。


「あぁ・・・イイよぉ・・・・イイよぉ
 早く欲しい・・・・あぁ・・・欲しいよぉ」


もう薬が十分巡って、どういう状況なのかなんかすっかり抜け落ちてるんだろう。
自分で腰を振って、
穴に入れた指先を細かく動かしてる。
もう、大野は何もわからなくなっているようだから、
俺は手をソファの下を探り、ローションを取る。


夢中になって、俺の脚に顔をうずめ、
口を開きっぱなしで喘ぎ
指先を穴に入れてびくびくしてる大野。


ローションをその指先にかけてやると
大野は指だけが反応して、もっとよこせと催促する。
どんどん
中へ大野はローションを入れ込んで、
そのまま指が奥へと入っていく。


「あぁ・・・もうダメだ
 もう、たまんない・・・俺・・・たまんない
 あっぐっちょぐっちょに・・・なってきた
 もぉ・・・あっああっ」


俺もてのひらにローションを垂らし、
大野のちんこにもつけて扱いてやる。
大野はおもしろいように腰を上げては下ろし
脚もびくりと反射のように動かして、
指を奥へ奥へ誘うために身をよじる。


「だめったまんないっ・・・も、ほしっ
 ねっしてっしてよ・・・もっほら、俺、こんな、なってんし」


大野が片手で腕立てをするように頭を起こし、俺を振り返る。
俺を見て、やっと初めて気づいたように俺のちんこを見る。
見て、うっとりしたカオをする。
ああ、これが無門か。
俺は体を興奮に震わせる。


「これ、塗ってくれないか」
俺はローションのボトルを大野に渡す。
大野は奪うようにそれを受け取り、
俺のちんこに直接垂らし、
乱雑に俺のちんこに撫でつける。


「できたよ、ねぇ」


熱に浮かされたように
ささやき声で甘く誘う。大野が、俺を誘う。


「どうする?大野君がソファに寝転がる?」
「ん・・・そだね」


大野の尻を撫でながら聞くが、
返事はしたもののどうすればいいのかわからないようで、
そのまま動かないものだから、
その尻を押す。ほら、と言うように。


大野は、押されてそのまま前のめりになり、
不思議そうな顔で俺を振り返る。


「ほら、大野君がまず降りてくれないと、
 俺はどうしようもないんだ」
「あ・・・そっか」


そうして大野が今度はまたソファに寝転がる。
大野が俺に手を伸ばす。
俺は大野に覆い被さる。
お互いにまず胸を擦り合わせる。
大野は俺の首を抱きかかえるようにする。


胸を擦り合いながら、大野の太ももの裏側に手を差し入れ、
片足をソファの背に乗せる。
大野はすぐにできるように、尻も持ち上げる。
俺は自分のちんこを握る。
差し出されたソコに、ちんこの先を擦りつける。


「あぁ・・・んっ!ほら、はやく・・・ねぇ・・・ほら」


大野が腰を動かして催促する。
俺が身を寄せると脚で俺の腰を抱きしめてくる。


「無門は、コレが好きか?」


俺がささやくと、無心のようだった大野の目がかっと見開く。


「好きっ!絶対好きっ!」


大きな声で返す。


俺は、やっぱりそうだ、と納得して、
大野の中に入っていく。


「あぁ・・・・たまんない・・・・あぁ・・・・たまんない
 すごい・・・・はやく・・・あぁ、はやく、奥、までぇ・・・してぇ」


ぐぷぷぷ


大野の熱い中に入っていく。なんて熱いんだ。
大野が顎を上げて震えてる。
この体の肉は、ここにもつながってる。同じ肉なんだ。


ぐっと押し入る。


「あぁぁ!!!」


あぁ、無門のイイ声はそんななのか。


太ももを抱えて体重をかけて押し込む。


「ア“ア”ア“ーッ!!!」


眉間に皺を寄せて、縦に口を大きく開き大野は悦びに叫ぶ。


衣装合わせというなら、その腕にも革を巻いておけばよかった。
それほどまでにおまえは無門だ。


パァンパァン


俺は大野の尻に打ち付ける。


大野は自分で自分のちんこを握り、まだイきたくないとばかりに頭を振る。


「無門はコレが好きか!?」
「ああっ好きっ!絶対絶対好きっ!!!」


パァンパァンパァンパァン


最後は二人、何も言うこともできないで
快感を貪ることだけに集中して高まっていった。


「あぁっ!イくっ!!!!」


大野の高いきれいな声が部屋に響き渡った。


 


 


俺は、ぐったりしてそのまま寝てしまった大野の体に毛布をかけてやり、
その部屋を出た。


 


後日、事務所を通して、ふんどしはNGだという回答が来た。


その後で、
俺と仕事で会った時、気まずいカオをして大野が近づいてきて、


「あん時はすみませんでした
 俺、アレ、・・・・
 もしかしたら撮影しててもああなっちゃうかもしれないって思って、
 それで断ってもらったんです
 すみませんでした」


て頭を下げた。
俺も、しょうがないね、て手を振った。


まぁ、実際それができたら絵的によかったかもしれないが、
俺は俺だけの無門を堪能できたから満足だ。


 


(妄想:プロデューサー おわり~)

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